1−2−3 音波探査結果の概要

断層の存在と通過位置を確認する目的で、名古屋港のガーデン埠頭地先〜潮見橋〜東海市東海町に至る5qにおいて、マルチチャンネル音波探査を実施した(測線位置は図1−3−2図1−3−3を参照)。

音波探査の結果によれば、S測線南側(追加距離1290〜2900m)、S測線北側(追加距離400〜980m)とN測線には、断層は存在しないものと考えられる。S測線の中央付近(追加距離980〜1290m)は、深度70m以下の反射面の連続性が不明瞭で反射記録が悪く、断層による地層の乱れによるものと考え、その両側に東海層群(P)を切る断層が推定された。

音波探査による地質構造解釈図を図1−2−4−1図1−2−4−2に示す。

図1−2−4−1 音波探査 深部 地質構造解釈図(平成8年度 天白川河口)

図1−2−4−2 音波探査 浅部 地質構造解釈図(平成8年度 天白川河口)