唐比低地におけるボーリングK−14及びK−15のコア写真を図4−15、図4−16に示す。コア写真には試料分析(放射性炭素年代測定、火山灰分析)の試料採取位置と分析結果を合わせて示す。詳細な柱状図を巻末資料に示す。
以下に各ボーリング地点の層序について示す。
○K−14孔
・地表からGL−1.20m(標高−1.46m)まではやや風化した黄褐色を呈する礫混り砂質シルトで、耕作土と考えられる。
・GL−1.20〜1.58m(標高−1.46〜−1.84m)間は泥炭質シルトで黄褐色シルトを互層状に挟在する。
・GL−1.58〜1.85m(標高−1.84〜−2.11m)間は黄褐色を呈するシルト中に暗褐色シルトを互層状に挟在する。
・GL−1.85〜2.51m(標高−2.11〜−2.77m)間は泥炭混りシルトで、黄褐色シルトをパッチ状に含む。
・GL−2.51〜5.50m(標高−2.77〜−5.76m)間は泥炭で、シルトを挟在する。GL−5.37〜5.38m(標高−5.63〜−5.64m)に灰色火山灰層(鬼界アカホヤ火山灰)を挟在する。
・GL−5.50〜5.80m(標高−5.76〜−6.06m)間は泥炭質シルトと暗褐色シルトの互層である。
・GL−5.80〜6.61m(標高−6.06〜−6.87m)間は褐色の礫混りシルト質砂である。
・GL−6.61m〜10.00m(−6.87〜−10.26m)(孔底)間は、風化して粘土化した礫を含む、褐灰色の礫混り砂質シルトである。
○K−15孔
・地表からGL−1.16m間はやや風化した黄褐色を呈する礫混り砂質シルトで、耕作土と考えられる。
・GL−1.16〜4.56m間は泥炭を主体とし、黄褐色シルトを互層状もしくは不規則に含む。
・GL−4.56〜4.91m間はやや風化した褐色を呈する礫混りシルトである。
・GL−7.91〜7.00m(孔底)間は、酸化して褐色を呈する砂質シルトで粗砂〜細礫を含む。