7−2−1 千々石断層西端部(陸域)

雲仙活断層群の北縁をなす千々石断層は、東西系の走向で横ずれ成分が殆どない正断層であり、唐比低地東部を西端とすることが明らかになった。

唐比低地の西方には更新統の有喜火山岩類が分布しており、地表踏査の結果から千々石断層西方延長部に、東西方向で横ずれ成分を持つ逆断層が確認された。

この逆断層は雲仙活断層群の一般的特徴とは異なるものの、千々石断層の延長部にあることから、雲仙活断層群と周辺地域における構造運動の境界を示している可能性がある。したがって、起震断層としての雲仙活断層群の範囲を決定するために、雲仙活断層群の西端部およびその周辺部の地表踏査を実施し、千々石断層の西方延長部の断層の性状に関する検討を行う。

○調査項目・数量

・地表踏査 :20km2

・試料分析 :1式