6−2 南縁断層帯

南縁断層帯に属する断層群は雲仙地溝の中央から南縁に位置する。南縁断層帯は地理的分布から、いくつかに細分される可能性があるが、本報告書では、雲仙地溝の北部にあり、南落ちを示す北縁断層帯と対をなす、雲仙地溝の中部から南部に位置する北落ちの断層を一括して南縁断層帯とする。

南縁断層帯は北部の地溝中央では東西走向で北落ちの断層を主体とする。南部の地溝南縁では島原半島中央を境に、西部では北東−南西走向、東部では北西−南東走向の南に凸の弧状を示し、主として北落ちの断層群からなる。南縁断層帯の一部の断層では完新世における活動が確認されている。

以下に南縁断層帯の南部と北部の調査結果を地域毎に示す(表6−3表6−4)。