(2)金浜沖

音波探査結果から橘湾南東部の金浜沖には、南落ちと北落ちが組となった狭小な東西方向のグラーベン構造が確認された。F−1、F−2、F−3断層についてピストンコアリングによる活動性評価を行った結果は、K−Ah層準が最大5m変位(F−2断層)していること、K−Ah以降少なくとも2回の活動があったこと(F−3断層)が確認された。各断層の調査結果によって明らかとなったイベントは以下の通りである。

・F−1断層

3.0ka−  :変位量不明

10.4−4.9ka:変位量1.65m

(K−Ah以降の変位量1.0m)

・F−2断層

4.4ka− :変位量3.35m

7.3−4.8ka:変位量1.65m

(K−Ah以降の変位量5.3m)

・F−3断層

5.5−4.5ka:変位量0.7m

2.3−0.9ka:変位量0.8m

(K−Ah以降の変位量1.3m)