5 海域調査結果

島原半島西側の橘湾では 既往文献により多くの海底活断層の分布が知られている(松岡・岡村、2000、他)。

平成14年度調査においては、橘湾東部および北部の音波探査を行い断層分布を確認した。また、橘湾南東部金浜沖において海上試料採取による断層の活動性評価を実施した。

平成15年度調査は、橘湾北部(有喜沖・橘湾中央)および橘湾西部(茂木沖)において調査を行った。橘湾北部では雲仙活断層群の北縁断層の西方延長部を対象とし、橘湾西部については雲仙活断層群南縁断層の西方延長部を対象として音波探査を行った。また、橘湾北部では、変位量の大きな断層についてピストンコアリングによる海上試料採取を行い、コアの分析から断層の活動性評価を行った。