5−2−1 海上試料採取

有喜沖のF−4断層、F−4’断層及び橘湾中央のF−5断層を対象として、断層の活動性評価を行うため海上試料採取を実施した。断層の分布及び試料採取位置を図5−2−1に示す。

海上試料採取はピストンコアリング法によった。

断層を挟んだ沈降側と隆起側から2本ずつ採取することを基本とし、3断層から13本のコアを採取した。F−4断層からはTAT03−01〜04を、F−4’断層からはTAT03−05〜08を、またF−5断層からはTAT03−10〜14の採取を行った。

このうちF−4、F−4’、F−5断層の各断層の沈降側と隆起側から各1本ずつ、計6本のコアについて試料分析を行った。なお、試料分析を実施しなかったコアは、将来の検討に供するため密封処理し保管資料とした。試料分析を実施した海底コアの一覧表を表5−2−1に示す。

表5−2−1 橘湾北部のピストンコアリング 採取コア一覧表