(5)断層露頭D

図4−7−5−1

上述した断層露頭@の金浜断層の東方延長における金浜川の山腹斜面において、古期雲仙火山噴出物を覆う風化火山灰層中に小断層が確認された。この断層の走向傾斜はN30E 、62Nで金浜断層とは斜交する断層である。

一方、この断層露頭周辺は、南側に口之津層群の玄武岩や輝石安山岩が分布し、北側には古期雲仙火山噴出物が分布する。両者の境界は上述した露頭@の金浜断層の東方延長と一致する。このことから金浜断層は、金浜川中流の東西方向の明瞭なリニアメントと一致しており、その東方延長は金浜川南岸の山腹をほぼ東西に延長していることが明らかとなった。