小浜〜金浜沖でみられた24本の断層のうち、8本で完新統中の変位の累積性が確認された。また、唐比〜千々石沿岸の海域でみられた37本の断層のうち、6本で完新統中の変位の累積性が確認された。
小浜〜金浜沖に分布する、明瞭な変位が認められた3本の断層(南側からF−1、F−2、F−3断層)は、いずれも延長は1km前後と小規模なものであるが、表層の堆積物に明瞭な累積性をもった変位がみられた。各断層の変位はF−1が南落ち、F−2、F−3が北落ちである。