(5)堆積速度

平成14年度の唐比低地における2本のボーリング(No.1、No.2)及び既往ボーリングの年代測定結果から算定した唐比低地における堆積速度の変化を検討した。その結果、深度−14m以浅(8.5ka以降)についてみると堆積速度はほぼ一定で、断層運動を示すような明確な堆積速度の急変は認められない。一方、−15.00mの年代は18,430±100yBPとそれ以上の層準の堆積速度と大きくかけ離れており、この間に堆積間隙ないし地層の削剥欠如が存在する可能性がある。