(2)大苑断層

有家町大苑の貝森川の谷底低地では、大苑断層のリニアメント付近で圃場整備工事が行われている。現在は石垣で覆われ露頭の全貌は確認できないが、低位扇状地T面の構成層が確認できる。露頭Z1、露頭Z3の柱状図を3−3−44に示す。露頭Z3でみられる赤褐色風化火山灰の火山灰分析(試料Z3−8)では火山ガラスが殆ど認められなかった。

また、有家町上中山の大苑断層西端部付近では、リニアメント付近に低位扇状地T面上の比高約1〜2mの撓曲崖が認められる(図3−3−45)。