この断層は俵石岩屑なだれ堆積物に覆われた低位扇状地T面構成層の凝灰角礫岩を変位させている。断層による変位量は不明であるが、深江断層本体と推定される。
断層の落ち側には幅1〜2mのブロックのみが露出しており、被覆層は分布しない。ま断層の上がり側の表層は、厚さ40cmの薄い腐植土が被覆しているのみである。このため、新しい時代の断層活動の評価は困難である。
また、本露頭では、断層上がり側の凝灰角礫岩中に、北落ちで落差約1.6mの小断層も存在する。断層直上を新しい土石流堆積物が覆っているが、断層変位が土石流堆積物に及んでいるかどうかは明瞭でない。