今年度調査は、次年度以降に詳細調査を行うにあたっての地点・方法の選定が主眼であるが、対象としている範囲が広く、断層の数が多いこと、また、従来の活断層の評価方法では評価しにくい面をもつ可能性のある断層帯であること等から考えて、最終的には詳細調査終了段階で、解析・評価するべきものではあるが、以下の諸課題について今年度調査終了段階でおおよその評価を試みた。
・活断層と雲仙地溝の大構造およびそのテクトニクスとの関連
・火山活動と断層活動の関連
・陸上の活断層群と海域の活断層群の関係
・個々の断層の位置・変位センス・活動履歴等からみた各断層の共通性および差異に基づいた、活断層のグルーピング
これらの検討結果をふまえて、詳細調査計画(調査場所の選定、調査方法・数量など)を検討した。