橘湾では1994、1997の各年にソノプローブ音波探査による活断層調査が行われ、多くの断層が確認されている(松岡・岡村;2000等)。
小浜から金浜にかけての沖合に特に断層が集中していることから、本業務での主たる調査範囲として選定した。音波探査は当該海域を包括する範囲で行い、その中から比較的変位量が大きく、延長が長い3本の断層(南側からF−1、F−2、F−3)を対象として実施した。
一方、唐比から千々石にかけての海岸付近は、雲仙断層群の北縁を形成する陸域の千々石断層の西端部に当る。この付近の沿岸部海底には千々石断層本体あるいは派生断層が延長してきている可能性があり、それらを確認することを目的として音波探査範囲として選定した。調査位置図を図2−3−3に示す。