Dの想定マグニチュードのみ、変位地形がする区間を断層の長さと考え検討する。
変位地形・断層露頭が連続する区間は、北端を高平スキー場の北西約1kmの地点、南端を向小駄良集落の北部約750mの地点とする約4kmである。
内陸性の地震断層においては、長さLや単位変位量Dと地震のマグニチュードMの関係が松田式(松田(1974))により以下のとおり知られている。
Log L = 0.6 M − 2.9 (Lの単位はkm)
Log D = 0.6 M − 4.0 (Dの単位はm)
この式に、L=4kmを代入すると、推定されるマグニチュードはM=5.8となる。