変位量は、中位段丘堆積物による侵食量が不明のため上限は明らかでないが、反射断面上では垂直成分で15mの変位を示しており、15m以上の垂直変位量があると考えられる。
中位段丘堆積物の堆積年代は得られていないが、一般に考えられている12〜13万年を用いて、平均変位速度を算出すると 0.13m/千年 となりB級であると考えられる。A級となるためには、中位段丘堆積物による侵食量が100m程度必要となり現実的ではない。
いずれにせよ、中位段丘堆積以降活動していないため、起震断層になるとは考えられない。
図2−3−5−1 地質構造解釈図