(2)岐阜県内の断層系
岐阜県内の活断層は、活断層研究会(1991)によれば、確実度Tのものだけでも北東−南西方向と北西−南東方向の2方向に走る140条程度が分布しており、そのうち松田(1990)による地震規模の大きい起震断層で比較的連続するものは16断層(帯)(富山・滋賀・三重県に連続するものを含む)である。図2−1−2−1に岐阜県周辺の活断層分布図を示し、表2−1−2−3に岐阜県内の主要起震断層表を示す。このうち、跡津川断層や阿寺断層・根尾谷断層は、歴史地震の起震断層として知られ、トレンチ調査等が行われている。また、調査が行われていないA級の可能性のある活断層の内、関ヶ原断層帯については平成7年度地震調査交付金関ヶ原断層に関する調査として活動性調査が行われている。
図2−1−2−1 岐阜県周辺の活断層分布図
表2−1−2−3 岐阜県内の主要起震断層表 松田(1990)による