一方,白石断層の単位変位量は,断層を挟む撓曲区間全体で見積もった場合,鉛直変位が2〜3m(礫層2基底部堆積以降2回活動)で,オーダーとしては,台山断層・桑折断層・藤田東断層など(鉛直変位量1.65〜4m)と同等と見なすことが可能である(表5−3−1)。
また,松田(1975)の式から算定される断層活動区間は30〜50km程度で,白石断層・越河断層の総延長20qを大きく上回り,現段階では,中部・南部と連動して活動する可能性を否定できないと判断される。
表5−3−1 確認された単位変位量一覧