掘進長は22mである。地質状況は以下に示すとおりである。
・地表〜深度1.25m:礫混じりシルト質砂
黄褐色を呈し,径0.3〜1cm,最大径4cmの亜円状を呈する軽石及び安山岩礫を主体とする。
・深度1.25〜4.02m:円田層 シルト岩
黄灰〜黄褐色を呈する砂質シルト岩中に,径1〜1.5cmの亜円礫が点在する。上方細粒化が認められ,2.5m付近で角度20゚の堆積構造を示す。
・深度4.02〜9.50m:円田層 砂質シルト岩
灰褐〜帯緑褐灰色を呈する砂質シルト岩中に,径0.2〜0.8cmの角状軽石が散在する。全体に腐植片が点在し,4.45〜4.65m付近に濃集する。6.10mに径0.5cm以下の軽石濃集層を挟在し,堆積構造は角度40゚を示す。
・深度9.50〜12.40m:円田層 軽石質凝灰岩
黄褐〜灰黄褐色を呈し,径0.2〜1cm,最大径3cmの角状軽石を含む。構造は不明瞭。
・深度12.40〜15.42m:円田層 泥岩
茶褐色を呈し,全体に角度40゚〜45゚の成層構造が発達する。15.1m以深に砂岩層及び亜炭質泥岩層が挟在する。
・深度15.42〜16.85m:円田層 砂岩・シルト岩互層
黄灰及び暗赤褐色を呈し,砂岩優勢な砂岩・シルト岩互層。堆積構造は角度40゚を示す。
・深度16.85〜22.00m:円田層 泥岩
緑灰及び茶褐を呈し,径0.3〜1.5cmの軽石角礫が点在。泥岩偽礫を含む。20m以深堆積構造は角度20゚を示す。19.3m以深微細な割れ目が発達し,割れ目面には鏡肌が認められるものが多い。19.65mに角度10〜25゚幅3cm粘土〜砂状部を挟在。20.25mに鏡肌を有する角度25゚の割れ目及び20.55mに鏡肌を有し,幅2cm片状を呈する角度40゚の割れ目が確認された。