・地表〜深度0.28m:腐植質礫層
黒褐色を呈する腐植土中に,安山岩主体の硬質礫を含む。
・深度0.28〜2.86m:礫層2
基質は褐灰色を呈する腐植混じり砂からなる。礫は硬質安山岩からなる円礫を主体とする。礫径は平均5cm以下,最大20cmである。礫率は60%程度である。
・深度2.86〜10.00m:明戸層
礫層2に不整合に覆われる(写真5)(4A)。上部に凝灰質泥岩が,下部に凝灰岩が分布する。層理面は概ね傾斜50゚であるが,局所的に乱堆積構造が認められ,水平な層理を示すことがある。
凝灰質泥岩は帯緑灰〜暗灰色を呈する。傾斜30゚〜50゚の平滑な割れ目が発達する。これらの割れ目は鏡肌を有し,層理面を切るものが多い。
凝灰岩は帯緑灰色を呈する細粒凝灰岩主体であり,局所的に暗緑灰色を呈する細粒凝灰岩を挟む。両者の境界は不規則であり,後者は偽礫状に産することがある。
写真5(4A) 礫層2と明戸層との境界(深度2.86m)