(1)測定方法

14C年代測定法は,測定に必要な試料の量及び測定可能な年代範囲等により,次の2方法に大別される。

@β線計測法(Normal Counting法,GPC)

試料をメチレン等の気体にしてガス比例計数管(GPC)で測定。

測定に必要な試料の乾燥重量の例は,木材(10g),炭化木(10g),腐植土(1kg)。

測定に要した期間は,試料の状態にもよるが最短で5日程度である。

A加速器質量分析法(AMS法)

14C原子を直接計数する高感度測定法。

測定に必要な試料の乾燥重量の例は,木材(30〜50mg),炭化木(20〜30mg),腐植土(1g),泥炭(100mg)。

測定に要した期間は最短で3週間程度である。

したがって,本調査では採取可能な試料の量及び状態を考慮して,上記2つの測定方法を併用して実施した。

なお,測定により得られた年代は,試料の14Cと標準試料の14Cの比からリビーの半減期5,568年を用い,1950年から何年前かを計算した年代値である。