(3)処理断面図

最終的な処理断面図は重合断面図,マイグレーション断面図,深度変換断面図の3種類である。

・処理断面図の種類

各処理を行って最初に得られる断面は重合断面図であり,これにマイグレーションを適用することによってマイグレーション断面図を得た。これらは時間断面図である。次に,この断面を使って深度変換断面図を得ることが出来た。

・処理断面図の向き

測線は,ほぼ東西方向に設定されている。そこで断面図の向きは,西側を左側にして表示した。

・トレ−ス間隔(CDP間隔)

通常,トレ−ス間隔(CDP間隔)は受振点間隔の1/2 になる。本調査の場合は受振点間隔が2.5mなのでトレース間隔は1.25mである。

各トレ−スは見やすくするために,基準線から右側に振れた部分(データとしては+の値に対応する。柔らかい地層から硬い地層に弾性波が入射する際に発生する反射波の極性)を黒く塗りつぶして表示した。

・水平重合数

本測線は測線長が330mの固定展開のため、重合数は測線の中央部分で70重合程度ある。断面の両端や受振器の設置ができなかった箇所では重合数が少なくなる。また重合数がに減少する断面の両端では、中央に比べてS/N比が低下してると考えられる。

・地表表示

深度断面では地表の標高を折れ線で表示した。時間断面の0msは静補正の基準面である標高88mに一致する。