現地踏査にあたっては,断層が存在した場合に第四紀後期の活動性が重要となることから地形面構成層や沖積層等の第四紀の地層に特に着目して実施した。断層変位地形については,地形面の変形状況や構成層の分布状況を現地で確認し,断層変位地形の周辺で,地層の年代の推定に必要な試料(火山灰)の分布が認められたため,これを採取して分析を行った。また,断層や地層の変形,鍵層等が認められた場合には,概略のスケッチを実施した。
地表踏査(概査)の結果は,縮尺1/10,000の地形図に概査結果図としてとりまとめた(付図1)。