(5)調査地中部:荒子〜曲竹地域

リニアメントは丘陵前縁の傾斜遷緩線及びやや不鮮明な崖地形の連続として判読され,確実度Uに区分される。

本地域には古期青麻火山噴出物が分布し,同層の構造は,挟在するシルト層や礫の定方向配列などから判断する限り,10°前後で東に傾斜しており,リニアメント付近でも急傾斜構造は認められない。また,荒子では南方の酒生内と同様,先青麻火山湖成堆積物が分布すが,断層の存在を示唆する急傾斜構造はみとめられない。なお,小山田付近ではリニアメントが丘陵と低位段丘との境界に判読されるが,段丘面に変位地形はみとめられない。