(9)円田層(En)

青麻山より北方地域の蔵王町市街地北方,円田付近に広く分布する。灰〜黄灰色を呈する凝灰質砂岩,凝灰質シルト岩,凝灰岩,珪藻質泥岩からなる。下位の猿鼻層,桜内層,薄木層をかなりの高度差をもつ傾斜不整合で覆う。

凝灰質砂岩,凝灰質シルト岩,凝灰岩,珪藻質泥岩は,数cm〜数m間隔の互層をなして分布し,一部亜炭層を挟在する。層理が発達するが,単層内での乱堆積構造も頻繁に認められる(写真4−2−6)。

写真4−2−6 円田層の露頭状況

(下部は乱堆積構造の発達する凝灰質シルト岩,凝灰質砂岩,

中部は成層する凝灰質シルト岩,凝灰質砂岩の細互層,

上部の礫層は円田層を覆う中位段丘堆積物層。)