凝灰質砂岩,凝灰質シルト岩,細礫岩が数cm〜数10cm間隔で互層をなす。凝灰質砂岩は細粒〜粗粒で葉理が発達する。礫岩はφ1〜5cm程度の亜角〜亜円礫を多く含み,基質は粗粒砂からなる。
凝灰岩は灰褐色を呈し,軟質化した軽石片を多く含む。露頭では全体に軟質で,水による劣化が著しい。
火山礫凝灰岩は黄褐色を呈し,φ1cm以下のピソライト(火山豆石)を多く混入する。他の層相よりも固結度が高く,沢床に露出する。
本層は概ね東側に20〜30°程度傾斜し,上位の円田層との境界は約30°の傾斜不整合で覆われる。
写真4−2−4 桜内層の露頭状況
(凝灰質砂岩,凝灰質シルト岩,細礫岩の互層)