(4)滑沢層(NM)

青麻山より北方地域の蔵王町小村崎北西の鎌倉温泉付近に小分布し,硬質な砂岩,泥岩からなる(写真4−2−3)。下位の猿鼻層を不整合に覆う。

砂岩は,黄褐色を呈し,粗粒で葉理が発達する。

泥岩は,灰色を呈し,塊状無層理である。泥岩中には厚さ1cm以下の白色凝灰岩の薄層が挟在する。凝灰岩はほぼ水平な構造を示す。沢床に露出するほか,林道の切土法面に分布し,60°程度の法面勾配で自立している。

写真4−2−3 滑沢層の露頭状況