(2)猿鼻層(SH)

青麻山より北方地域の蔵王町市街地北西,手代本〜湯口以西に分布し,黄褐〜灰褐色を呈する硬質な火山礫凝灰岩からなる。

火山礫凝灰岩はφ1cm以下の安山岩等の亜角礫を多く含み,葉理が発達することが多い(写真4−2−1)。全体に中硬質〜硬質で,露頭ではほぼ垂直な崖を形成したり,沢床に広く露出する。下位層との関係,層厚は不明である。

写真4−2−1 猿鼻層の露頭状況