1. 長町−利府線下盤側の沖積層中の2,500〜2,800年前と7,300年前の地層に液状化のイベントが認められた。ただし,これらが長町−利府線の活動によるものか,海溝型地震によるものかは不明である。2つの液状化イベントがともに長町−利府線の活動であった場合には,再来間隔は4,000〜5,000年となり,5.3.2項で概算した平均再来間隔よりも1,500年ほど長くなる。
2. ピット掘削の結果によれば,長町−利府線のback thrustである大年寺山断層は,少なくとも500年前以後は活動していない。