断層は走向・傾斜がN52°E, 55°NWの逆断層で,面には縦ずれ(北東へ80°)を示す明瞭な条線が認められる。基盤岩(高舘層)と第四紀層との地層境界面(不整合面)を基準面とした断層の鉛直変位は,ボ−リングデ−タ(B−4孔)によると2.26mである。
以下では本調査結果及び既往調査結果等を基に,坪沼断層における新期の活動時期・活動間隔・単位変位量・平均変位速度などを考察する。