4−2 大年寺山断層
本調査では,長町−利府線のバックスラストとされる大年寺山断層について,同断層の活動性等を把握する目的で,ピット調査を行った。大年寺山断層については,既往調査により地表踏査(精査)が行われ,本調査地点である二ツ沢では断層の位置及び地層の分布状況が把握されている(図4−2−1)。ピット位置は,文献及び既往調査で報告された断層露頭に隣接する緩傾斜地とした(写真4−2−0,図4−2−2)。掘削したピットは2カ所であり,断層露頭に近い方から大年寺山断層Aピット,大年寺山断層Bピットとした。また,ピット中に露出する地層から試料を採取し,断層の活動性等評価に資する目的で14C年代測定を実施した。
写真4−2−0 ピット調査地点全景
調査地南方の緑ケ丘より調査地を望む
図4−2−1 大年寺山断層周辺の地質図(縮尺1/2,500)
図4−2−2 大年寺山ピット周辺の平板測量結果図(縮尺1/200)