(3)KL−2

KL−2は,白石市下館付近より白石市市野かけての長さ10.6km,確実度Tb〜Uのリニアメントである。リニアメント沿いの新第三系は,鉢森山安山岩類の凝灰角礫岩を主体とし,一部で赤井畑層の凝灰質砂岩が分布する。第四系は,L1段丘堆積物,小扇状地堆積物T〜V,地すべり堆積物が分布する。

リニアメント沿いで断層露頭は確認されていない。ただし,以下のような断層の存在を示唆する現象が観察される。

・白石市下森合付近でKL−2の西側に赤井畑層が東落ちに急傾斜している露頭が観察される。

・白石市南台付近においてもKL−1とKL−2に挟まれたところに分布する分離丘陵で,鉢森山安山岩類の凝灰岩,熔岩の直立部が観察される。

・白石市位市野付近の,小扇状地堆積面Tに比高差約7mの低断層崖が認められる。