@ 北部の白石川沿いでは,段丘堆積物が分布するが,白石盆地を南北に流下する斎川沿いには,段丘堆積物は分布しない
A 白石盆地の沖積低地堆積物の厚さが最大40mと非常に厚く分布している(宮城県地震地盤図より)。
B 鉢森山の東麓斜面末端における小扇状地堆積物は,最大30mと非常に厚く分布する(東北新幹線蔵王トンネル地質断面図より)。
C リニアメントが通る鉢森山の東麓斜面末端部付近は,小扇状地堆積物T〜V,地すべり堆積物で被覆され,新第三系の露頭は非常に少ない。
D 調査地の地質構造は,全体として,緩く東へ傾斜する構造を示すが,リニアメント付近では,傾斜が大きくなる傾向を示す。
E 東北新幹線蔵王トンネルのデータでは,トンネル調査区間で数条の断層がとらえられていることから,リニアメント周辺は複雑な構造を呈していること
F KL−2と蔵王トンネル地質平面図に示されている断層がほぼ一致する(付図5−1,付図5−2,付図5−3,付図5−4 活断層詳細図参照)。
G 白石市福岡蔵本付近の,明戸層の上位に分布する火山砕屑岩類を「蔵本層」として定義した。