(5)地質構造

新第三系の地質構造は,白石盆地の東西で大きく異なる。西側では,盆地西側に分布する背斜構造の東翼にあたり,東に緩く傾斜する同斜構造を形成し,東側は,隆起帯で,先第三系花崗閃緑岩が広く分布し,白石盆地東縁部に分布する新第三系堆積物は,西側に緩く傾斜する構造を呈している。

ただし,東北新幹線蔵王トンネルの資料では鉢森山安山岩類中に数条の断層と,複雑な地質構造が報告されている。

また,リニアメント近傍の,白石市下森合,西在付近に分布する赤井畑層の砂岩が東に急傾斜している露頭,白石市南台付近に分布する鉢森山安山岩類の溶岩,凝灰岩がほぼ直立している露頭などが,本調査で見いだされた。