・H10−No.3孔,5.70〜6.00m付近
・H10−No.3孔,2.80〜3.30m付近
・GS−11,4.11〜4.70m付近
・GS−12,4.27〜5.27付近
一方,昨年度の調査においても,今回と同様の堆積構造の乱れが次の箇所で認められた。これらのボーリングコアスケッチ及びコア写真を図5−2−1−1、図5−2−1−2,図5−2−2−1、図5−2−2−2に示す。
・H9−No.1孔,6.10〜6.55m付近,腐植土が島状に取り込まれている(図5−2−1−1、図5−2−1−2)。
・H9−No.2孔,4.90〜5.35m付近,細砂が不規則に注入している(図5−2−2−1、図5−2−2−2)。
H9−No.2孔は断面線から離れており,地質断面図に記載されていないことから,H9−No.1孔とH9−No.2孔の地層対比図を図5−2−3に示す。
これらはいずれも,その直上に被覆層として腐植土あるいは粘土〜シルトを伴っており,地震動によって被覆層下に分布する砂層の上部が液状化した可能性が高い。
なお,GS−12の4.77〜5.27mから採取した砂の粒度分析を行った結果,不規則に混入する砂はとくに液状化の可能性が高いと判断された(図5−2−4−1、図5−2−4−2,巻末に土質試験結果データシートを示す)。
これらの堆積構造の乱れた層準は,被覆層である腐植土の年代により,次の2層準にまとめることができる。
下位層準(年代は腐植土(7,270±60yBP)より古い)
・H9−No.1孔,6.10〜6.55m付近
・H9−No.2孔,4.90〜5.35m付近
・H10−No.3孔,5.70〜6.00m付近
上位層準(年代は腐植土(2,520±70yBP〜2,760±80yBP)より古い)
・H10−No.3孔,2.80〜3.30m付近
・GS−11,4.11〜4.70m付近
・GS−12,4.27〜5.27付近