4−4 堆積構造の乱れ

GS−11及びGS−12で,堆積構造の乱れた箇所が認められた。図4−4−1−1図4−4−1−2にこれらの地層サンプルスケッチ及び写真を示す。

GS−11では,下部には礫混じり粗砂及び葉理の見られる砂質シルト〜シルト質細砂が分布し,腐植質葉理を頻繁に挟む部分も見られるが,その上位は砂質シルト中に褐色の中〜粗砂が不規則に混入している(図4−4−1−1)。またGS−12では,GS−11の上部と同様,青灰色の細粒な砂質シルト中に褐色の粗砂が不規則に混入している(図4−4−1−2)。これらの地層の乱れは同じ層準で認められる。

堆積構造の乱れた部分は,ボーリングコアで見られたのと同様,異質物を混入しておらず,同質な近傍の地層がかき乱された様相を呈していることから,地震などの振動で形成された可能性が高いと考えられる。