3−4 堆積構造の乱れ

H10−No.3孔の2層準で,堆積構造の乱れた箇所が認められた。図3−4−1−1図3−4−1−2図3−4−1−3図3−4−1−4にこれらのボーリングコアスケッチ及び写真を示す。

下位層準のものは,水平な葉理の発達する砂質シルト中に(図3−4−1−2),これより粒度のやや粗いシルト質微細砂〜微細砂が不規則に混入している(図3−4−1−1)。

上位層準のものは,砂混じり有機質シルト中に,上位の腐植土層が不規則に島状に取り込まれている(図3−4−1−3図3−4−1−4)。

堆積構造の乱れは,洪水などで泥流が越流して堆積したもの,あるいは地震などの振動で地層が乱されたものなどが考えられる。泥流によるものの場合は,多くの場合異質な物質が混入している。しかし,コアで見られたものは異質物を混入しておらず,同質な近傍の地層がかき乱された様相を呈しているため,地震などの振動で形成された可能性が高いと考えられる。

表3−1 ボーリング使用機器一覧表