ボーリング掘削は孔径86mmで,油圧式ロータリーボーリングマシンを用いて行った(図3−1)。使用した機器の一覧を表3−1に示す。
掘削に当たっては,ボーリングコアをできるだけ良い状態で採取するため,ダイヤモンドビットとメタルクラウンを併用し,ダブルコアチューブ(ビニールスリーブ内蔵収納型)を使用して,泥水を用いた送水掘削によりコアを採取した。また,孔壁の崩壊を防止するため,ケーシングパイプを掘削に伴って順次挿入した。ボーリング調査終了後のボーリング孔は,モルタル充填により孔内閉塞を行った。
堀上がったボーリングコアについては,精密な地質観察を行い縮尺20分の1の柱状図を作成した。また,精密な地層対比及び地層年代測定のため,14C試料などの年代測定用試料が認められた場合は,これらを採取し測定を行った。