No.1孔は,長町−利府線による地層の総変位量を把握し,平均変位速度を見積もることを目的として,反射断面東側で青葉山層より上位の地層がほぼ水平に堆積していると考えられる地点(反射法探査測線CDP100付近)で実施した。
No.2孔は,撓曲脚部付近の反射面が乱れている区間の地質状況を確認するとともに,No.1孔との対比により長町−利府線の活動履歴について考察を行うことを目的として実施した。調査位置は当初,反射法探査測線CDP180付近で実施する予定であったが,この位置でボーリング調査に必要な用地が確保できなかったため,長町−利府線の走向を考慮してCDP180付近と同等の地質条件の得られる地点で調査を実施した。