(2)L2測線

図3−2−16の深度断面図を用いて,反射面構造について考察を行った。L2測線では4本の反射波が確認できた。反射面はCDP100〜160(距離:50〜80mに相当)では水平で,この両側で浅くなるような傾向で連続している様子が見られた。これらの反射波をT〜W反射面と解釈した。T反射面は中町段丘と上町段丘との境界,U反射面は青葉山層の上面,V反射面は青葉山層中の砂礫層,W反射面は大年寺層の上面と考えられる。これら結果を反射断面上に地層区分したものを図3−2−18に示す。都市圏活断層図では,CDP100付近で長町−利府線が伏在断層として描かれているが,この付近では反射の連続性が良いので,逆断層系の存在は考えにくい。