1−2−1 長町−利府線について

@断層長さ:約21kmである。

A構造:垂直変位の大部分は南東傾斜の撓曲でまかなわれており、北東部の利府町付近では地表に断層も伴っている。反射法探査(バイブロサイス)測線1によれば、新寺小路付近では地下500m以浅は南東傾斜約20゚の撓曲であり、それ以深では北西傾斜の逆断層となっている。反射法探査(インパクター)測線3によれば、富田付近では中新世と鮮新世の地層が東に最大50゚ほど急傾斜した撓曲帯をなしている。

B活動度:平均垂直変位速度は約0.5m/千年強である。総垂直変位量は広瀬川付近で約250m、反射法探査(バイブロサイス)測線1で約160m、利府町付近で約90mであり、活動度は南西部で高く、北東に向かって低下していることが判明した。