1−1−2 坪沼−円田断層帯
坪沼−円田断層帯は長町−利府断層帯の南西延長にあって、北東−南西方向の北西上がりの逆断層である。この断層帯は北東部の坪沼断層と南東部の円田断層の2つのセグメントから構成されている。後者が前者より約2km南東寄りにあって、両者は北西−南東方向のジョグによって連結されている。この断層帯の起震断層としての性格については、大槻ほか(1977)の研究があるのみであったが、今回の調査によっていくつかの重要な知見が得られた。