表3−3 本年度トレンチ調査結果による断層変位
これらの結果の中では、青川上地区については、東上がりの逆向き断層崖であり、1回の活動によるものであるかどうかは検討の余地がある。さらに後述する断層帯の平均変位速度の分布を見ると、変位量は断層帯の中央部で大きく、端部で小さい傾向が明瞭に伺える。したがって本調査では、断層活動1回の変位量としては断層の中央部に近い杉谷地区の値が適当と判断し、0.7〜1.0 mを採用する(表3−4)。
表3−4 1回の断層活動のずれ量についての調査結果