2−1−1 地形調査結果
青川上地区は、L1面上に位置している。L1面はこの地域において東に傾斜しているが、調査地点付近においては部分的に傾斜が非常に緩やかになっており、東側の地形面が西側より相対的に上昇するような、東上がりの断層の存在が示唆される。また、北側に隣接する丘陵地内では、H面が全体に東に急傾斜しており、傾斜帯の西端付近に認められる明瞭な東上がりの低崖は、逆向き断層崖であると考えられている(太田・寒川,1984)。なお、断層本体の西上がりの変位を反映するとみなされる地形は、調査地点の東側約120 mに位置しているが、崖の位置は河川の侵食によって修飾されていると考えられるため、トレンチ調査の適地ではない。調査位置を図2−1に、米軍写真による航測図化地形断面測量結果を図2−2に示す。