3−1−3 宇賀川南地区(その1)

図3−1−4参照)   

本地区は既存の宇賀川トレンチの新設道路を挟んで南方に位置し、地形的な崖よりも前面に完新世後期の堆積物を切る最近の時代の断層が存在するかどうかを検討するために設定した地区である。

地層は下位から東海層群、礫層、沖積層及び盛土である。

東海層群上面は東側で低く、標高差は3.0mである。これは礫層による侵食崖の可能性も否定できないが、UGB−9付近に新期の地層を切る断層が存在する可能性が示唆される。その上位層の対比はできない。ただし、ボーリングUGB−9のコアを断層が貫くかどうかは不明である。また、沖積層、及び礫層に有機物等年代試料は認められない。

一方、写真判読による断層位置は通過可能範囲が広く、これ以上の検討が困難と見られる。