(3)田光地区

本地区にはL1面、L2面が分布する。ここでは4条の西上がりの低断層崖、撓曲崖(田光断層に相当)が見られる。このうち、最も東側の断層崖は北から南まで連続する。L1面上の変位地形は比較的明瞭で、L2面上ではやや不明瞭で途切れがちである。今年度は最も東の前縁断層上でボーリングとピット掘削を行った。この場所はL1面を開析する小規模な沖積谷に位置し、断層崖と直交する方向の人工的な小規模低崖が認められる(ボーリング、ピット参照)。なお、この南側では平成7年度に直線状にボーリング調査が実施されている(TBB−1〜4)。

図2−1−3  地形区分図−田光地区(1:5,000)