(2)宇賀川地区周辺
本地区にはM2面・L1面が分布し、これらを切る西上がりの低断層崖(宇賀断層に相当)が明瞭である。低断層崖は宇賀川を越えて南方へ続き、図の南部ではM2U面を撓曲させている。宇賀川周辺の地形面は本地区の中で最も低位のL2面よりもさらに低く、現河床に近いため沖積面と考えられる。ただし、現河床よりも若干高く、わずかながら段丘化している。この沖積面には旧河道と見られる侵食微地形が認められる(M2面の南側)。沖積面にはいくつかの崖地形が見られるが、断層変位地形は不明瞭である。変位地形の判読に際してはM2面上の断層崖の連続性や、平成7年度の宇賀トレンチの成果を参考にして、最近の圃場整備前の低崖を断層崖として判読した。図2−1−2 地形区分図−宇賀川地区(1:5,000)