(5)田口地区 

図3−1−6参照)

本地区は空中写真で沖積面に断層変位地形が判読された地区で、断層の存在を確認するために調査した。

L段丘礫層の上面は西側で高く、標高差は0.75mである。沖積層相当の地層は東に厚く、上面はほぼ水平である。これが断層変位の結果である可能性もあるが、断定はできない。最近の沖積面には変位が認められないため流路の変遷に伴う侵食地形の可能性も考えられる。また、沖積面に標高差が認められない理由として、断層の末端のため、変位量が急激に低下した部分であった可能性も考えられる。