本地区は既存の宇賀川トレンチから新設道路を挟んで南方に位置し、地形的な崖よりも前面に完新世後期の堆積物を切る最近の時代の断層が存在するかどうかを検討することを目的としている。
本地区の地層は下位から東海層群、礫層(g)、沖積層及び盛土である。
東海層群上面は東側で低く、標高差は3.0mである。これは礫層による侵食崖の可能性も否定できないが、UGB−9付近に新期の地層を切る断層が存在する可能性が示唆される。その上位層の対比はできない。ただし、ボーリングUGB−9のコアを断層が貫くかどうかは不明である。また、沖積層、及び礫層に有機物等年代測定用試料は認められない。