(2)ボーリング調査−青川上地区(北勢町奥村)

調査位置を図2−2−1に、断面を図3−1−1に示す。

青川上地区は、事前の地形・地質調査により、L1面において東側の地形面が西側より標高が高く、東上がりの断層崖の存在が示唆された場所である。

ボーリングの結果、上盤、下盤ともに段丘礫層と、その下位に東海層群の礫岩、砂岩、シルト岩の基盤が認められた。また、上盤、下盤ともに不ぞろいな灰色礫層が盛土の下位に分布する。ボーリングコアでは自然の地層か盛土か判断できなかった。AUB−8においてはピット調査で見られたピート層が観察された。

推定される断層間での標高差は東海層群上面で0.7m、土壌化層上面で0.4m、灰色礫層上面(または盛土の下面)で0.4mである。